交通系ICカードの複雑な関係

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Wikipediaに張ってあった、日本国内の交通系接触方式ICカードの対応関係図。技術的は全てSONYFelicaだから、相互利用はお互いのリーダーが対応すればすぐに出来るようになるとはいえ、この関係性を頭に入れるだけで一苦労する。せめてJRグループ内くらいでは統一出来なかったのであろうか?


つまりは俺のケータイにいれてある「モバイルSuica」で考えると、これを使ってJR東日本の首都圏、新潟、仙台エリアと関東各私鉄のPASMOは当然として、JR東海TOICA、西日本の京阪神地区と広島岡山地区のICOCAエリア、北海道のKitacaには、現状として乗れるし、電子マネーサービスを開始していないTOICA以外では、駅の売店などで交通マネーとして利用できる。そして地元東海のtoicaで交通マネーサービスが始まる2010年からは、モバイルSuicaを使ってTOICA対応のお店で買い物ができるようになると。


さらに2012年には、名古屋各社局共通のICカードが出来て、Suicaとも相互利用が始まり、モバイルSuica名鉄も名古屋の地下鉄も名鉄バス名古屋市営バスも乗れるようになると。そういえば名鉄グループ岐阜バスが、先走って「Ayuca」というICカードを既に出しているけど、あれはどうなるんだろうか?「名古屋各社局カード」と統一?あるいはガラパゴス化


九州地区にある、JRのsugoca西鉄nimocaと地下鉄のはやかけんは、近々相互利用開始。そして来年には九州(というか福岡)の電車に、Suicaで乗れて、それぞれの店で会計もできるようになると。しかしどうしてこんなに複雑になってしまったんだ。おまけに、例えばSuicaTOICAは、相互利用はできるが、互いの区間をまたいで利用出来ない。だからSuicaエリアの小田原からTOICAエリアの熱海には非接触方式ICカードでいくことはできない。紙の切符が必要だ。(紙の切符そのものの支払いをSuicaなどで行うことはたしか可能)


しかし本当に複雑怪奇で、これを完全に理解できている人は少ないだろうに。本当に、せめてJRグループ内くらいでは統一出来なかったのであろうか?と切実に思う。