そしてYouTubeは地デジを超える

最近のYouTubeはスゴい。2006年始めに初めてこのサイトの動画を見たとき(あれは何の動画だったかな?)確かに感動してこれが世界のインターネットひいては文化を変える存在になると確信したものの、画質はかなり粗くて人の顔が潰れてしまっているようなものが動画の主流だった。たまに人の表情が読み取れるようなものがあると、「おおっ、高画質じゃん!」なんて思ってた。

その時のYouTubeはアクセスが殺到してサーバーの負荷が大きいという理由で低画質な状態が続き、当時はフランスのDailyMotionやもう終わってしまったけどStage6など、他のサービスの方が圧倒的に画質では優れていた。

しかしそんなYouTubeも黙って指をくわえて見ていたわけではなかった。2006年末にGoogleに買収されてからというもの、その圧倒的な大資本を武器に(なんてったってグーグル社はSONYが5つ買える時価総額を有するのだ)サーバーの大増強を行った結果、画質はみるみるうちに改善されて「普通に見れる」レベルになってきた。そしてHD画質にも対応し始め、アナログテレビと遜色ない感じの動画も増えてきた。

そして去年秋、とうとうYouTubeは1080p、つまりフルハイビジョンに対応しはじめた。1080pというのは技術的にいうと有効走査線が1080本ということだけど、まぁ簡単に言うとマジで綺麗、スゴイ、ブルーレイ並みってこと。


http://www.youtube.com/watch?v=aAUi1NuOnJ0&fmt=37 (フルサイズ)

そしてこれはなぜか高画質動画のテストでよく使われるアニメ映画「秒速5センチメートル」のブルーレイディスク版の動画だけど、まぁとにかく見てくださいな。ムチャクチャキレイ。とにかく美しい。ただハイスペック過ぎて、現状では普通のパソコンで見ると紙芝居にしかならないけど、(俺のIntel Core 2 Duo搭載のMacBookのCPU使用率が90%を超えて何とかなめらかに動いた)この超高画質ははじめてYouTubeを見たとき以来の感動かもしれない。

ぶっちゃけフルハイビジョンがYoutubeで見られるなら物理的光学ディスク(ブルーレイ)なんて要らないんじゃないか?とさえ思う。いやぁ、ほんの4年前までは「低画質・低音質」の代名詞だったようつべが地デジを画質を打ち負かすとは、この世界はほんとに驚異的なスピードで進化していくんですねぇ〜