日本で1番最初にiPadを買った男のドキュメント3日目(発売当日!)



発売2日前(5/26) http://d.hatena.ne.jp/tonutto/20100604/1275590767
販売前日(5/27)  http://d.hatena.ne.jp/tonutto/20100604/1275597021

さていよいよ発売当日、2010年5月28日を迎えました。

さて40時間で2時間か寝てない俺に休息させまいとするように僅か10mほど先で道路工事が始まってしまったので、@nkengoMacBookや予備電池に充電をさせながら待つマクドナルドへ避難。そして店内より深夜1時からMacBookを使い再びUST配信。平日の深夜1時台に、疲労困憊してテンションが超低いまま、最近AKB48にハマりだしたと自称する@nkengo(ここでAKB48にちなんでKNGと命名されたので以下KNG)にAKB48メンバーの顔写真を見せて名前を当てさせる模様を配信という超絶グダグダ放送だったにも関わらず、600人ほどの方にご覧頂きました。ちなみにKNGは予習期間を3日も与えたのにも関わらず48人中14人しか当てられませんでした。全くもってガッカリです。

午前2時前、もう俺は限界だったのでアップルストア銀座前の自分の居場所へ。すると幸いにも道路工事が終わってたので、今度こそと眠りにつく。一瞬で眠りに落ちました.......


時事通信社サイトより。撮られてたw

そして目を覚ます。明かりはすっかり明るくなっている。どうやら遂に発売当日の朝を迎たらしい。販売は午前8時からだ。いかん、発売のその瞬間を最前線でUST配信するための準備をしなくては、と起き上がる。時刻は午前6時40分頃?。結構ギリギリだ。そして周りには既に沢山の報道陣、人人人...。

午前7時過ぎ、めざましテレビに生出演。といってもこれは後日知ったことで、その時はまだ寝ぼけていたせいか完全にタダの取材だと思いこみ適当に喋っていた。インタビューしてたのは生野陽子アナ。有名な方のようだった。まさかあれが全国放送されてたとは!俺が適当に取材だと思い込んだまま寝ぼけた調子で冗長にしゃべり続けていたので、KNG曰くカンペに「早く!」と書いてあったらしい。めざましテレビに目が覚めないまま出演したのは俺くらいだろうw 2chで見たところによるとスタジオの高島彩アナが俺のパックマンTシャツを見て「iPadパックマンのアプリがあるといいですね」とコメントしてたそうです笑。


フジテレビとユーストリームで同時生中継。めざましテレビにどんな感じに出演してたのか気になる。誰かYouTubeにあげてくださいw

直前1時間の模様は、MacBookからめざましテレビ生出演も含めて全てMacBookからUST配信。こちらの手違いで消えてしまってアーカイブされなかったのがやはり残念。配信しながら、取材や生出演、テレビ局との購入後出演の打ち合わせ、まわりの片付けなどを忙しくこなしているうちにあっという間に発売開始時刻の午前8時直前になっていた。ここでMacBookを片付けiPhoneUstreamアプリからの配信に切り替える。

発売が近づくに連れてアップルストア前の歩道は既に大勢の行列客や報道陣や野次馬などで埋め尽くされ、普通に通行することが困難に。この混沌に耐えかねたのか警視庁もパトカー数台とともに登場。パトカーからApple側に道をあけるよう警告。よくみたら歩道に収まりきらない人が車道にも溢れはじめていた。ヘリの音も聞こえる。報道ヘリだろうか。何だかもうカオスだ。正直ここまで盛り上がるなんて並び始めたときには全く想像できなかった。この地点で行列の数はなんと1200人を超えていたそうだ。スゴイ。


販売開始時刻直前のストア前の様子。 http://www.ustream.tv/recorded/7256006

晴天の東京銀座。遂に午前8時を知らせる鐘が銀座に鳴り響く。その鐘が鳴り終わったころ、Appleスタッフのカウントダウンがスタート。いよいよです。

10! 9! 8! 7!......

3! 2!! 1!!!


発売直前〜購入〜取材攻勢に至るまで http://www.ustream.tv/recorded/7256076

発売開始!ストアの一階部分を埋め尽くすほどの大勢のスタッフによる拍手、歓声、ハイタッチを存分に受け自分を先頭に予約組が店内へ。この様子ももちろんiPhone片手にユーストリーム生中継。こちらはアーカイブが残っておりますので視聴いただけると一番乗りの気分が味わえるかとw

左手奥のキャッシャーで予約表を提示。WiFiモデルでしたが本人確認などはされませんでした。まぁこれだけ俺のことが報道されている段階で私が「偽の山中竹千代」である可能性も薄いでしょうしw お会計は48800円也。諭吉さんを5枚置きます。こうやって見てみると俺にとっては一ヶ月の家賃(当時は東京で一人暮らし)を超える大きな買い物をしている実感が湧いてきました。そして奥からiPad登場。貴重な受け渡しの瞬間はスタッフさんにiPhoneを持っていただいてUST配信しました。

アップルの袋に入れていただき、無事ゲット!いかなる契約も必要ないWiFiモデルだったのでかかった時間は数分未満。ソフトバンク表参道では孫社長や藤井リナさんが登場したイベントのあと3G契約のための時間もありますから、おそらくこれが日本最速のiPad入手で間違いないと思います。そして袋を携えて意気揚々と大勢の報道陣が待機する店外へ。歩きながら早速袋からiPadの箱を取り出してカメラと取材に備えます。

ここでスタッフに持っていただいた自分のiPhone(配信 on UST)を忘れてそのまま外へ出てしまうという珍事(↑の動画を見て頂ければわかりますww)も。UST配信も続けたまま店の前で買ったばかりのiPadの箱を報道陣に見せびらかしつつ取材に答える。


その後TBSのディレクターが慌てて登場。「朝ズバの時間です!」そうだ、生出演の約束をしてたんだった。店の真ん前にいつまでいても邪魔なので、ストア横の宝くじ売り場がある地点に移動。つられて周りの取材陣も一斉に移動(笑)取材は移動しながらも続きます。事前に大量の取材はうけているのですが、やっぱ「ニュースの絵」としては購入直後に店の前で受け答えをしている図がいいんでしょうか。


改めて見てみてもこの異常な構図は笑える

ここからTBSが生放送を行なおうとするも警視庁曰く「通行の妨げだから向こういってくれ」。慌ててストアのある銀座三丁目から人が少なめの隣の銀座二丁目交差点まで急ぎ足で再び移動。さすがに全てではないですが、一部のメディアもくっついてきました笑

朝ズバに電話出演したのち、その場でiPadを早速開封iTunesの同期もその場でしようと思いましたが、ここに来てどっと疲れがでてきたので近くのサンマルクカフェへ助っ人の@nkengoとともに避難。MacBookを起動してiPadアクティベーションし、イーモバイル接続のMacBookから飛ばしたWiFiを利用してしばらくいじってましたw

一通りいじり終えた後、とにかく早く家に帰りたかったので帰ることに。@nkengoとは有楽町駅で別れ、さっきまで大量の報道陣に囲まれていた人物とは思えないほど寂しく、一人で府中のアパートへ。しかしその後も寝ることなく岐阜の実家への引っ越しの手配をして一日を過ごし、なんとiPadを入手したその日に新幹線で岐阜の実家へ都落ちするという大変忙しい一日を過ごす。午後10時ごろ到着した実家で自分の出演している夜のニュースを一通り眺めたのち、三日間にも及ぶ長い「戦い」に勝利した自分を癒さんと床につく。後から冷静に振り返っても、人生で1番濃い3日間であったことは間違いない。行列に参戦された同志の皆さん、深夜まで取材を続ける取材陣、KNGほかお助けいただいた皆さん、そして俺、本当にお疲れ様でした。。。


実は元々俺は行列というものを若干バカにしているところがあります。おそらく行列というものに対して否定的な考えをお持ちの方も多いでしょうし、二泊三日も公道に居座るなど迷惑であると憤る方もおられるでしょう。しかし今回「iPadiPadと尋常じゃないくらいマスコミが騒いでいる。ならばこのiPadを日本で一番目立つ場所で一番乗りにゲットしたら、メディアとかに自分がのりまくって面白いことになりそう」という動機で(勝手に一人で)並び始めたiPad行列が思いのほか「楽しかった」のです。

私が行列に並んだ理由、それはiPadが誰よりも早く欲しかったからではありませんでした。第一iPadが早く欲しいのであれば、(電波法違反にはなりますが)2ヶ月前から発売しているアメリカ版iPadを入手すればいいだけの話です。後から気がついたことですが、銀座の路上で二晩も明かすという非日常的なイベント、それ自体に合宿のような楽しさがあったのです。マスコミ取材の最前線を目の前で観察できたり、様々な方と出会えたり、ツイッターのフォロワーが3倍にも増えたり、この2日間に得たものは時給換算しても存分に割に合うものであったと確信しています。

最後に。Twitterユーストリーム放送、そしてこの回想録をご覧いただきありがとうございました。怠惰により相当ブログの執筆が遅れてしまいましたが、これで無事完結です(ちょくちょく修正はするかも)。「iPad一番乗り」の件はこの回想録執筆終了を以てオシマイです。今日からはまた新しいことに挑戦する日々が始まります。今は「人生の充電期間」と化しておりますが、まもなく行動を開始いたします。何を具体的に始めるのか、まだ公表する段階ではございませんが、その折、また皆さんと再会できますことを楽しみにしております。

Au Revoir!